- コラムタイトル
-
教育資金は「変額保険+学資保険」で確実性と期待値のバランスをとろう!
- リード
-
子どもの教育資金を計画的に準備する方法として、「学資保険」がよく知られています。一方で、資産運用機能を持つ「変額保険」も選択肢の一つです。本記事では、これら二つの保険を組み合わせることで、それぞれの特徴を活かした教育資金準備の方法について解説します。
- コラムサマリ
この記事は約5分で読めます。
・学資保険と変額保険のメリット・デメリット
・組み合わせることで得られる相乗効果
・保険の組み合わせ方を見つけるヒント
ご契約にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。
ご不明な点等がある場合には、保険代理店までお問い合わせください。
- 本文
-
■学資保険と変額保険、それぞれの特徴を比較
学資保険と変額保険は、どちらも将来必要となる資金を準備するための保険ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。教育資金準備における各保険のメリット・デメリットを理解し、自身の目的に合った活用を検討することが大切です。
学資保険 変額保険 契約形態
被保険者:子ども
契約者:親または祖父母など
被保険者・契約者の定めなし 受取資金の種類
受取資金の種類
学資金(祝金) 将来の受取金額
将来の受取金額
契約時に決まる 資金の受取時期
資金の受取時期
15歳、18歳、22歳など進学のタイミング※
死亡時の保障
死亡時の保障
保険料が払込免除になり、契約は継続 ※保険会社や契約時期などにより異なります。
以下で、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
●学資保険のメリット・デメリット
【メリット】
①計画性:学資金の受取時期(例:高校や大学進学時)や金額が契約時に確定するため、計画的に教育資金を準備できます。
②保障:保険期間中に契約者(親など)が死亡または所定の高度障害状態になった場合、以降の保険料の払い込みが免除され、学資金は契約どおり受け取れます。
【デメリット】
①収益性:受け取れる学資金(満期保険金や祝金)の合計額は、払い込んだ保険料総額と同程度か、それをわずかに上回る程度であり、大きな資産増加は期待しにくい傾向にあります。(いわゆる「元本割れ」となる商品も存在します)
②インフレリスク:契約時に定められた利率が適用され続けるため、将来インフレ(物価上昇)が進行した場合、受け取る学資金の実質的な価値が低下する可能性があります。
●変額保険のメリット・デメリット
【メリット】
①収益性への期待:保険料の一部が特別勘定(主に国内外の株式や債券などで運用される)で運用され、運用実績が良好な場合、払い込んだ保険料総額を上回る満期保険金や解約返戻金を受け取れる可能性があります。
②インフレへの対応力:運用対象に株式などを含むため、一般的に預貯金や固定利率の保険商品と比較してインフレ(物価上昇)に強い傾向があると言われています。教育資金のように準備期間が長期にわたる場合、インフレリスクへの備えとしても考えられます。
【デメリット】
①元本割れリスク:運用実績が悪化した場合、受け取る満期保険金や解約返戻金が払い込んだ保険料総額を下回る(元本割れする)可能性があります。
②タイミングの不確実性:教育資金が必要となる時期(例:大学入学時)に、必ずしも運用成果が出ているとは限りません。運用状況によっては、必要な資金額に満たない可能性もあります。
③解約控除:加入してから短い期間で解約した場合、「解約控除」として一定の費用が差し引かれるため、解約返戻金が払込保険料総額を大きく下回ることがあります。大学進学など、15年〜18年という比較的短期の目標で準備する教育資金の場合、途中で支払いが困難になるなどの不測の事態には特に注意が必要です。
■学資保険と変額保険の両方を組み合わせる方法も

教育資金準備において、学資保険か変額保険か、どちらか一方を選ぶのではなく、両方に加入するという考え方もあります。この組み合わせにより、学資保険の「計画性・確実性」と変額保険の「インフレへの対応力・収益性への期待」という、それぞれのメリットを活かしつつ、デメリット(学資保険の収益性の低さ、変額保険の元本割れリスクなど)を相互に補完し合う効果が期待できます。 例えば、必要最低限の資金は学資保険で確実に準備し、余裕資金や将来のインフレに備える部分は変額保険で運用する、といった役割分担が考えられます。
学資保険と変額保険を組み合わせる際は、「いつ、いくらくらいの資金が必要か」という目標を明確にすることが重要です。例えば「高校進学時(15歳)〇〇万円」「大学進学時(18歳)〇〇万円」「大学在学中(20〜22歳)〇〇万円」といった具体的な計画を立てましょう。その上で、各保険の特徴を活かした役割分担を考えます。
確実に準備したい資金は「学資保険」で
・目標:大学入学時(18歳)までに必要となる入学金や初年度納付金など、確実に確保したい資金の準備。
・ポイント:満期を18歳に設定することで、目標時期に合わせて確実に資金を受け取れます。契約者の万一の保障(保険料払込免除)により、不測の事態があっても目標額の準備を継続できます。
将来に備える資金は「変額保険」で
・目標:大学在学中の費用、大学院進学や留学費用、あるいは第2子以降の教育資金など、将来の選択肢に備える資金や、インフレに備えた資金の準備。
・ポイント:運用期間を長く取ることで、リスクの低減(時間分散効果)や複利効果(運用で得た収益がさらに運用され、資産が増えやすくなる効果)が期待しやすくなります。そのため、なるべく早い時期(子どもが小さいうち)から始めるのが効果的です。満期を22歳以降に設定したり、必要に応じて解約したりするなど、柔軟な活用が可能です。
■教育資金準備は、子どもの出生時に学資保険と変額保険の同時加入が理想的

学資保険と変額保険は、それぞれ異なる特徴を持つため、教育資金準備において、一方だけで全てのニーズを満たすのは難しい場合があります。両者を組み合わせることで、それぞれのメリットを活かし、デメリットを補いながら、より柔軟で効果的な資金準備を目指すことができます。
特に変額保険は、長期運用によるリスク低減や複利効果を期待できるため、学資保険と併せて、子どもの出生時など、できるだけ早い段階から検討を始めることが望ましいでしょう。教育資金の準備に関心を持った時点が、行動を起こす最適なタイミングです。まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
この記事の執筆協力
- 執筆者名
-
續恵美子
- 執筆者プロフィール
-
ファイナンシャルプランナー(CFP®)。生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。こうした経験をもとに、生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などを行う。
- 募集文書管理番号
- 2025-KL08-XXXX